ACSTセミナー

ACSTとは

  • 現役薬剤師向けのコミュニケーション技能評価・訓練セミナーです。
  • さまざまなシナリオで、模擬患者とのロールプレイを行います。
  • ファシリテーターがルーブリックを使って、パフォーマンス評価を行います。

当学会では、これまで現役薬剤師を対象とした模擬患者参加型ロールプレイ研修を数多く開催してきました。しかし、薬剤師にとって望ましいコミュニケーションレベルの定義やコミュニケーションスキルや患者応対の態度を客観的に評価する仕組みがありませんでした。そこで、薬剤師が目指すべきコミュニケーション領域のコンピテンシー(Pharmaceutical Communication Standard:PCS)を定義するとともに、患者応対のパフォーマンスレベルを評価するためのルーブリックを構築しました(JSPS科研費 JP16K08417)。

PCSを元に作成したルーブリックを使って、模擬患者とのロールプレイを評価し、薬剤師自身のコミュニケーションレベルを自己認識したり、成長課題を明らかにしたりすることを目的とした模擬患者参加型ロールプレイ研修を企画しました。それがAdvanced Communication Skill up Trainingです。略してACST(アクスト)と呼んでいます。

  • ACSTセミナー全体の様子

  • グループでのロールプレイの様子(左白衣が薬剤師役、右2人が観察者、中央右が模擬患者、中央左がファシリテーター)

シナリオ

6つのシナリオとそれに対応するルーブリックの評価表をダウンロードすることができます。【準備中】
シナリオを使って、模擬患者、模擬医師、模擬他職種を育成し、大学や企業などの自施設内でACSTを実施いただけます。

シナリオの種類問われる能力
1)患者感情への対応
    • 困難事例に直面した際のプロフェッショナルとしての対応力
    • 相手の表情や態度、言動から心情を汲み取り、共感的に関わるコミュニケーション能力
    • 相手の解釈モデル、抱える問題点を把握し、適切な解決策を提供する問題解決能力
2)服薬アドヒアランス不良患者への対応
  • 不適切な服薬状況とその背景にある問題を把握する力
  • 個別性の高い情報提供能力
  • 傾聴と共感力で患者自身の問題解決をサポートする力
3)お薬手帳の説明
    • 相手を尊重しつつ、必要な提案をする態度(アサーション)
    • 患者の問題を把握する力
    • お薬手帳の価値を提案する力
4)ポリファーマシー対応
  • 適切な薬物療法を実現するための医師への情報提供能力
  • 信頼関係を構築し、問題解決に向けた対人関係能力
5)がん患者応対
  • 適切な薬物療法を実現するための情報収集能力
  • 信頼関係を構築し、共感的に関わるコミュニケーション能力
多職種協働場面
  • 多職種と信頼関係を築き、恊働する力
  • 患者の療養環境に適した問題解決力