当学会では、これまで現役薬剤師を対象とした模擬患者参加型ロールプレイ研修を数多く開催してきました。しかし、薬剤師にとって望ましいコミュニケーションレベルの定義やコミュニケーションスキルや患者応対の態度を客観的に評価する仕組みがありませんでした。そこで、薬剤師が目指すべきコミュニケーション領域のコンピテンシー(Pharmaceutical Communication Standard:PCS)を定義するとともに、患者応対のパフォーマンスレベルを評価するためのルーブリックを構築しました(JSPS科研費 JP16K08417)。
PCSを元に作成したルーブリックを使って、模擬患者とのロールプレイを評価し、薬剤師自身のコミュニケーションレベルを自己認識したり、成長課題を明らかにしたりすることを目的とした模擬患者参加型ロールプレイ研修を企画しました。それがAdvanced Communication Skill up Trainingです。略してACST(アクスト)と呼んでいます。